ヤマウホールディングス

ヤマウグループ長期ビジョン・中期経営計画

1. 中期経営計画Ⅵ(2021年4月~2024年3月)の振り返り

 ヤマウグループは、2021年4月1日付でホールディングス体制へ移行すると共に、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画Ⅵの基本方針を「次のステージへ グループの総力を結集して~FOR THE NEXT」と定め、それまでの個社中心の経営から、真のグループ経営へと変革を進めて参りました。グループ全体で、共通の人材育成プログラムの運用、営業活動の相互連携、製品・技術の共同開発、ガバナンスの強化、ブランドの強化などを中心に取組推進した結果、グループの一体感醸成、各社の相互理解促進などを含めて、グループの総合力発揮のための素地固めができたと考えております。

 一方、社会は不確実性の時代に突入し、将来の事業環境の変化を見通すことが益々困難な状況となっております。同時に、地球環境・社会の持続可能性が問われ、企業には社会課題解決への役割が一層強く期待されています。
 このような中、当社グループは社会環境の将来シナリオの検討を出発点とする長期展望と、そこからのバックキャスティングに基づく経営計画策定の必要性を強く認識致しました。我々が見通す将来社会では、人材不足を背景に労働力・製品の供給力が不足する「量的な需給アンバランス」が拡大すると共に、インフラ新設から維持補修・更新需要へのシフト加速、脱炭素化社会への移行、DX活用の加速などの不可逆な事業環境変化による技術・工法等のミスマッチ、つまり「質的な需給アンバランス」が拡大するものと考えております。

2.ヤマウグループ長期ビジョン及び中期経営計画について

(1)ヤマウグループ長期VISION2035

 「ヤマウグループ長期VISION2035」では、アンバランス社会の解消をグループのミッションとして捉え、グループのパーパスを再定義しました。パーパスを起点とし、目標年度である2035年に向けて、人材不足時代を勝ち抜く抜本的な構造改革と、需給のアンバランスから生じる新たな事業機会獲得を進めて参ります。それにより、高い財務健全性を維持しつつ、人的資本経営の推進、製造・施工プロセスの機械化・省人化、新製品・工法の開発へ向けた戦略的投資を実行し、更なる収益成長を実現します。

(2)中期経営計画Plan C3(シーキューブ)(2024年4月~2027年3月)

 2024年度からの3ヵ年中期経営計画「Plan C3」は、長期ビジョンの実現に向けた最初のステップとして「変革と創造への挑戦」期に位置づけたものとなります。グループの構造改革に着手すると共に、既存事業領域の底固めと新たな収益の柱創出へ向けた種蒔きと体制づくりを推進します。

 

 当社グループは、「ヤマウグループ長期VISION2035」および「中期経営計画Plan C3」の着実な遂行により、持続可能な社会の実現へ貢献すると共に、グループの更なる企業価値向上に努めて参ります。

なお、詳細につきましては、別紙資料をご覧下さい。

以上